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タイム計測システム開発記#02

タイム計測システム開発記#02

けいそくん1号

 TPFで1号機の動作実験をしてみました。オーキッズの子どもたちが滑走するパイロンレーンに、いきなり変なものが現れ、みんな「何??」という顔をしていました。セッティングを終えて、システムを起動してみましたが、LED表示が安定しません。また実際にスイッチングの実験をしましたが、カウントがスタートしなかったり、ストップしなかったり…上手い具合にON/OFFが働きません。機材を乗せたペットボトルの土台も安定感に不安があります。まだ実働段階ではないですが、早くも問題点が多数見えてきて、実験を続けることもあきらめました。その様子を見ていたWizさんによると、スイッチ機構によるチャタリング(接触不良)が原因ではないか?また、場合によっては長いケーブルによる電磁誘導も考えられるのでは?とのご指摘でした。確かに製作過程で試験的に動作させている段階ではそれほど激しいスイッチングはしませんでしたが、実際にスケーターが通過するとなるとかなり激しい力が加わります。PIYOなどは遠慮なしに土台がずれてしまうほど勢いよく通るので、チャタリングが問題を引き起こしている可能性はありますね。電磁誘導については確かめるすべもありませんが…。やはり実用化には問題が多そうです。

 家に帰って、システムを見直してみました。機械式のシステムに誤動作が多かったのは、単純にスイッチングの機構だけが原因ではなさそうです。時計キットの本体とLED表示部はピンヘッダのソケットでつながっている貧弱な構造。屋外ではLED表示が見にくく、どうしても物理的な力を加えることが多くなってしまうため、この部分への負担も大きくなります。これを解決するため本体とLED表示部をケーブルで直結する改良を加えていたところ、思わぬアクシデントで基板の出力部を破壊してしまいました。最も細かい部分のプリントパターンが基板からはがれてしまいました。こちらの対策はすぐには無理そうなので、保留にします。最悪はもう1台キットを買うしかないか…。
 誤動作は改良を重ねれば改善できるとしても、運用方法が更に問題でした。一回一回スイッチ機構をスタンバイ状態に戻す手間と、特にゴール地点のスイッチ機構はパイロンの左右どちらを通過しても計測できるシステムにしなければ意味がありません。上の写真のようにゴール地点は2本の棒をセットし、スイッチの反対側の棒を蹴った時はその棒自体がスイッチ側の棒を押し出すような構造にしてみました。スタートスイッチ同様、こちらも一回一回スタンバイ状態に戻す必要があり、自動化は難しそうです。つまり、このシステムでは一回計測するたびにスタートスイッチ、ゴールスイッチ、ゴールスイッチの反対側の3か所を誰かがスタンバイ状態にセットし直さなければなりません。これらを自動化することができない以上、機械式には限界があると判断し、この構想は一旦あきらめることにします。

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